『KOTOKO』感想
皆さん、音楽は好きですか??
私は大好きでございます。
特に好きなのが沖縄出身のシンガーソングライターのCoccoさんです。
何というか、すごい独特な人というか、、、
あそこまで、感受性と音楽にステータスを前振りしている人も珍しいですよね(褒めてます笑)
最近、新しいアルバムを発売したみたいですね。
今回はそんなCoccoさんが主演の映画『KOTOKO』を観ましたので感想を書いていこうと思います。
【感想】
「え?なんで?」
「どうして?」
そう言った疑問が湧き出てくる映画でした。
あのラストはどう言う意味なのか、なぜ、あの登場人物は消えたのか。。。
色々疑問はあります。
すっきりしない部分もあります。
ですけれど
「うぁ、、、メンヘラだ」
「頭のおかしい人だ、、、」
と、簡単に片付けることはできません。
目を背けてはいけない、一人の女性の人生が、美しく、時に暴力的に描かれています。
ストーリーは正直言ってありきたりな物だと思います。
この映画で一番私が惹かれたところがCoccoさんの演技ですね。
息子の大二郎とふれあうときのKOTOKOは笑顔で明るいですが、観ていて不安になるんですよね。
まるで、薄い氷の上を歩くような不安定さがあるんですよ。
対して、孤独なときのKOTOKO。
こちらは、雰囲気や表情がもう負のオーラ全開なんですけれど、激しく「生きなければ」と言うような暴力的なほどの感情を感じます。
そして、歌。
折れそうな手足、頼りない体から発せられる圧倒的な感情の激流。
もう半端ないですよ。
カメラの前であそこまでナチュラルに狂える物なんですね。。。
一人の母親であること、その前に人間であること。そのために自分を傷つけ、自分を愛する人を傷つけ、そこに生を見いだそうとするKOTOKO。
次に惹かれたところが演出ですね。
KOTOKOの心情を表すかのように上下左右に激しく揺れるカメラワーク。不安定なBGM。
普通の映画ならただの見にくい映像、演出ですがこの映画では恐ろしいほどにマッチしていて僕は好きでしたね。
万人に勧められる映画では無いですが
「母親とは」
「生きるとは」
「愛するとは」
等、色々と考えるきっかけになると思います。
まぁ、アレですよ。
最近の邦画にありがちな(邦画だけではありませんが、、、)分けの分からない映画を撮って「ほら!俺の感性すごいやろ!意味はてめぇらで考えてや」
みたいな映画に観られないことも無いので、そう言う映画が嫌いな人は絶対に観ない方が良いと思います。
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