むむろんの映画とか小説とか

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『イン・ザ・トール・グラス-狂気の迷路-』感想

皆さんこんにちは。

むむろんです。

 

今回観た映画は『イン・ザ・トール・グラス-狂気の迷路-』です。

 

Netflixで配信されている映画ですね。

 

監督はあの『CUBE』で有名なヴィンチェンゾ・ナタリです。

そして、原作はスティーブン・キングです。

 

出演者の方はよく知らない方々でしたが、その中にあのパトリック・ウィルソンがいます。

ホラー映画に引っ張りだこのスクリームガールならぬスクリームメンです。

 

Netflixの映画は当たり外れが大きいイメージですけれど今回の映画は結構期待していました。

ですが、観る前に少し調べてみて賛否が分かれており少々不安に、、、

 

それでは、感想を書いていこうと思います。。。

 

【感想】

 

うん。賛否が分かれるのも頷ける感じの映画でした。

 

なんせ、最近流行の「意味不明系スリラー」ですもん。

思わせぶりな演出や音楽で謎を出せるだけ出して、後は「各々の解釈に任せる」と、言う感じです。

 

 

スティーブン・キング原作の映画には結構ありがちな感じですね。

 

 

ですが、全くの意味不明映画では無いんですよ。

 

それなりにヒントは提示されます。(それでも、疑問はありますが)

 

私もなんとなくですが、この映画(と、言うよりスティーブン・キングの)伝えたいことやメッセージはなんとなく感じ取ることができました。

 

このブログはネタバレしないスタンスなので詳しくは言えませんがこの映画のテーマは

「家族、親になる覚悟」

と、言うところでしょうか。

 

次は演出面ですね。

「草」に襲われる。と、言う変わった映画ですが、その恐怖はきちんと伝わってきました。

登場人物がそれぞれの位置を確認するために行動を起こすんですけれどそこの演出も良くて

 

「あ、ふつーじゃねーわ」

 

と、一瞬で理解できましたね。

 

それから、音楽や映像で不気味さを醸し出すスタイル。

 

草むらの中、と言う代わり映えしない舞台で繰り広げられる脱出劇。

『CUBE』と似た何かを感じますね。

 

 

物語終盤の「岩」の下の映像などすごく好きです。

演出やヴィジュアル面は大好物でした。

 

 

また、上でも書きましたが

「草むらの中で登場人物が右往左往する」と言う設定上中だるみは覚悟していた部分もあるんですけれど、それも無くて次から次へと謎を提示してくれるので退屈しませんでした。(解決するとは言っていない)

 

私は結構楽しめましたが、謎が謎を呼び特に解決するわけでも無く終わる映画です。

そして、よくある雰囲気系の映画ですので派手な展開はありません。

「きちんと謎が解決して終わって欲しい」と、言う人や

「派手な映画が大好き!!グロテスクかもーん」と、言う人にはお勧めできない映画ですね。

 

それを踏まえた上で気になった人は是非鑑賞してみてください。

そして、各々の解釈で楽しんでください。

 

多分それが、この映画の正しい楽しみ方です。

 


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