『ポセイドン』感想
どうも、むむろんです。
家にある映画を見返してみよう。。。
と、言うことで昨日は『アナコンダ2』を鑑賞しました。
そして今日は
『ポセイドン』
です。
あの、有名なパニック映画『ポセイドンアドベンチャー』のリメイクですね。
津波により転覆して上下が逆さまになった豪華客船から脱出する、と言う内容の映画となっております。
オリジナル版はパニック映画の金字塔と言っても過言では無いほどの高評価を得てますが、こちらのリメイク版は賛否両論の模様、、、(どちらかと言うと否が多いか、、、)
とりあえず、鑑賞し直してみたので感想を書いていきますね。。。
【感想】
オリジナル版が評価された理由が、今観ても迫力のあるパニック描写と、人間ドラマにあります。
映画が本題に移る前に様々な登場人物の背景や心情をグラウンドホテル方式で描く事により、パニック映画では薄くなりがちな人間ドラマを分厚く描いています。
なので、お気に入りのキャラクターができますし、それによりパニック描写も緊張感があるんですよね。
キャラクターの死に割と本気で傷つきます。
それに対して、今回のリメイク版はオリジナルにあった人間ドラマをバッサリと切り捨てています。
映画が始まり、軽く人物紹介を済ませるとすぐに船が転覆します。
スピード感が半端ないですね。もうすがすがしいです。。。
なので、この映画に感動的な人間ドラマを求めてはいけません。
正直、誰が途中退場しても悲しさも感動も生まれません。
最大の見所は迫力のあるCGと、凄まじいスピード感にあります。
先ほども述べましたがこの映画、登場人物の紹介が終わるとすぐに船が転覆します。
前置きもクソもありません。
転覆していく船内を、CGをフルに駆使して、迫力のある映像で見せてくれます。
転がり落ちる人々、崩れゆく豪華な船内。。。
先ほどまで、華やかなパーティーを楽しんでいた人達が一瞬にして恐怖のどん底に落とされる様は観ていてどこか気持ちよくもあります。
ここの部分のCGは正直すごいと思いました。10年以上前の映画にもかかわらず今観ても迫力のあるCGです。
これを、観るためだけにこの映画を鑑賞しても良いでしょう。
それくらいすごいです。
ですけれど、オリジナル版には逆さまになったトイレなど、面白いビジュアルが登場しますが本作にはそういうのはありませんでしたね。
正直、火災が起きたビルとかそう言うのでも差し支えが無いと思います。。。
と、まぁ映像はすごいですけれど、先述した通り人間ドラマの方がサッパリなのでやはり見応えに欠けます。
まず、悪いところが登場人物の行動に一貫性が無いという所ですかね。。。
さっき、一人の哀れな登場人物を蹴落とさせたかと思うと、今度は命がけで命を助けてみたり、、、
そんな調子なので観ていてどうしても違和感がありましたし、正直映画を盛り上げるための行動に見えました。
それから、キャーキャーとうるさいキャラクターも居るんですけれど、そいつがどんな奴なのか、バックボーンが全くと言って良いほど描かれていないので(一応語られますけれど、申し訳程度、、、)ただうるさくて腹が立つだけです。
それに「え、その登場人物必要だった??」と、疑問が浮かぶキャラクターも居ます。
正直、死ぬためだけに登場したような、、、
この映画は
ただ単純に、水が迫りくる空間からの脱出劇と割り切ってみると良いかもしれません。
決して悪い出来の映画では無いので、、、
最後に、キャストに関してですけれど
デイアフタートゥモローに出ていたエミー・ロッサム
後にクローバーフィールドに出演して真っ先に退場することとなるマイク・ヴォーゲル
なんだかパッとした出演作が無いジョシュ・ルーカス
等々いまいち華に欠けるキャスト陣ですけれど
アメリカングラフィティのリチャード・ドレイファス
等の割と大御所の方々も出演しています。
そして、監督さんはウォルフガング・ペーターゼンです。
『U・ボート』
『アウトブレイク』
『パーフェクトストーム』を監督した方ですね。
本作を最後に音沙汰が無いみたいですけれど、、、
そんなこんなで、ただ単純にパニック映画を楽しみたい!!と、言う方にはお薦めな本作です。
ポセイドン・アドベンチャー【Blu-ray】 [ ジーン・ハックマン ]
↑オリジナル版です。
↑同監督の映画達です。。。
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